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「マイマイ新子と千年の魔法」ネタバレ感想

マイマイ新子と千年の魔法 オリジナル・サウンドトラックマイマイ新子と千年の魔法 オリジナル・サウンドトラック
(2009/11/05)
サントラMinako“mooki”Obata

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うまく感想書けるか分からないですが、早く書いとかなかいと上映終わってしまうので
なんとかまとめてみます
まず、昭和30年とか山口県とか「ほぼイメージできない」ところから始まったわけです
あまりCMもやってないし、内容もよく分からない。マイマイってカタツムリのことかと思ってましたからね。
ネットで「このアニメ、すげーよ」って意見が多数あったのを読んで見に行ったんです。完全な口コミ。

正直なところ、そんな期待しないで見た方がいいのかもなって考えてました。もし期待にそぐわなかったとき
なんか悲しいじゃないですか。だから一応「そういう心構え」で映画館行ったんです。

もうね、なんかよく分からんけどめちゃくちゃ長く感じました。93分とか嘘だろ?2時間半くらいやってたろ?って

始まってすぐに新子が「千年前の人々」をイメージで作り出すシーンが出てくるのですが
もうね、もうね!そんだけで泣けるんですよ。不意打ちですよホント。だってちびっ子だったころ
やったことあるじゃないですか?楽しかったじゃないですか?それを全力でやってるんですよ、懐かしすぎるじゃないですか!
ノスタルジーを感じることのできる邦画として「クレヨンしんちゃんモーレツオトナ帝国の逆襲」「ALLWAYS三丁目の夕日」があります
昭和を全く知らないであろう僕の妹はオトナ帝国を見て「なんかよくわからんけど懐かしいと思う」
と言ってました。僕も似たようなもので、昭和が実際にどうだったのかはハッキリ分かりません。
「なんかイメージの中のものとピッタリ、だから懐かしいと思う」なんですよ。知らない世代からすれば。
だから「明るい部分」しか分からないというのはあります。

この映画はそうでは無いように感じました。たしかに舞台は昭和30年、今から50年近く前です。
でも街並みや雰囲気の描写より、子どもたちや自然の描写の方が遙かに多い。
新子が想像力を使って、千年前の風景をイメージしたり「緑の小次郎」と遊ぶこと
貴伊子が色鉛筆を人に貸すものの、使い方があまり良くなくて早く短くなっちゃうあの感じ
グリコのおまけに対する信頼感
どっかの人の土地であろうところに秘密基地的なノリで何か作ってしまうこと
保健の先生にやたら惚れる男子
こういうの、全て「知っている」んです。50年たったといえど、これらの子ども時代の経験は共通項でした。
今の子どもたちがどうかはよく分からないですが、僕はたしかに経験していた。
だからちゃんと「懐かしい」と思えた。いつの時代も変わらないのかと嬉しくなった。
分かりやすいとこでいうとチョコレートボンボンのくだり。チョコレートなんてみんな好きじゃないですか
一度はボンボン食って「にっが!」ってなったことあるでしょう?
ただそれだけの当たり前をこうも全力で描かれると、こんなに破壊力を持つのかとある意味感動しました。
表情や体の動き、声の出し方などが相まってかなり良いシーンになっていました。

諾子が一人ぼっちで悲しいあの心境
一人で二人用の遊びをやってしまうあの切なさ
(あまりにも知名度の低いカードゲームにハマったとき、一人で対戦したことがあるのでこの切なさ、すごく分かります)
人に色鉛筆を貸すとどうなるか
金魚の住む水の中に、やたらものを入れるとどうなるか
大人はこういうの分かってるじゃないですか、経験則からいっても。
見てて予想が付くんですよね、やめてー!絶対そうなるからやめてー!って
でもあくまで「新子や貴伊子」の目線で話が進むため、決して途中で終わったりしない
結果が良くないものであれ、最後までいってしまうのです。子どもには止めることのできない現実を突きつけられます。

でもやっぱり、ひづる先生はヤケになって結婚したわけじゃないと思うんです。
たしかに前に好きだった人は「そういう人」だったかもしれない
でも、結婚ってそうじゃないと思うんです。この人とダメになった、じゃあまぁあの人でいいや・・・
そうじゃない。そういうときに支えになってくれた素敵な人だからこそ、結婚しようと思った。
そう信じたいです。男子たちは「ヤケになって結婚したらしい、なんか汚い大人にみえる」とか言ってたけど。
まぁこいつらも結局、別れの時は泣きまくるんですがね。

なんていうかこういう「大人と子どもの価値観の違い」みたいなのはいい意味でも悪い意味でも描かれると思います。
明るい部分だけ描いてくれるわけじゃない、ちゃんと暗い部分もある。

千古の家に遊びに行った諾子が見た現実
タツヨシの身に降りかかった事件
金魚のひづるがどうなったか

諾子の場合(というか貴伊子の場合)、「子どもだから」気にしないで遊べました
タツヨシのお父さんはヤクザの親分と「よく回るベーゴマの話」を、たしかにしたんです。子どものように楽しかったはずなんです。
結果的にあぁなってしまいましたが、全部が全部悪いことでしょうか?
・・・とは言うものの、大人の勝手に振り回されるタツヨシの気持ちは痛いほどよく分かりました。
「大人になったら自分の子どもに遊びをいっぱい教えてやる」
かつて同じような心境で、同じことを考えたことがあります。大人の汚い部分を見せられて、でも自分なりに乗り越えなきゃならない。
こんなもんね、子ども一人じゃ無理に決まってんですよ。友達、家族、そういうのがいてくれるからこそなんです

最後の場面で新子は貴伊子と手をつなぎます。言わせて・・・恋人つなぎなんだよ!!
恋人つなぎなんだよ!!
最初は一定の距離を開けて後ろからついて行っていたあの二人が
家に上がったまでは良かったけど、なんかテンションが合わなくてうまく話せなかった二人が!
がっしり手をつないでいる・・・とても心地よい気持ちになりました

しかし終盤10分で「あぁこれは普通の世界なんだ」と実感します。別れが描かれますから
ずっと一緒に・・・ではないんだ。時間が経てば別れもある世界。
でも心配はいりません、だって一緒に川遊びをして空想遊びをしてチョコレート食べて
手をつないだ仲なんですから。いつでも戻れるはずです、子ども時代に

なぜこの映画が評価されているか、よくわかりました。かつて子どもであり、小学三年生だった人たち
あの空気を知っている人たちが作ってくれているからなんじゃないかと思います。
見る人たちも知っているんです、あの空気は良いものだって。
今の子どもたちは理解できるのでしょうか?それはわかりません。
ただ一つ言えることは、子ども時代にする空想はめちゃくちゃ楽しい
川遊びやダム作り、みんなで集まって秘密裏に作業するのはめちゃくちゃ楽しい
だからおまえら(今の子どもたち)もやってみるといいよ!ってことです

こんなにも人に薦めたい映画は初めてかもしれません。一人でも多くの人が、見てくれたら嬉しいなぁって
そう強く願います

テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/12/10(木) 02:54:49|
  2. アニメ
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